ドメインをよりよく知るための基礎知識

サブドメインとは

「○○○.com」の前に文字列を挿入し、「△△△.○○○.com」のようにしてドメインを区分けするサブドメイン。ドメインを用途や目的別に分割して利用する際に使われますが、サブディレクトリと比べてどのように使い分けるのが適切なのでしょうか。ここではサブドメインを利用する上で知っておきたいメリットとデメリットを紹介するとともに、サブドメイン利用時の設定方法を解説します。

サブドメインのメリット・デメリット

サブドメインは、1つのドメインを用途に応じて複数に分割するときに使われます。複数のドメインを取得する手間やコストを省けるのがメリットです。

例えば、ショッピングサイトを運営する場合、食べ物を扱うならサブドメインは「food」、パソコンを扱うなら「pc」などのように、扱うコンテンツごとにショッピングサイトを分割して運営できます。これに対し、食べ物をさらに分割して販売するときには、サブディレクトリを使うのが一般的です。

サブドメインは便利な半面、検索エンジンは各サブドメインを別々のドメインとして評価するため、検索エンジンによるプラス評価が各サブドメインに分散してしまい、サブディレクトリを使う場合よりも検索エンジンでの表示順位が上がりにくいといわれています。こうしたデメリットも踏まえて利用を検討するのが好ましいでしょう。

サブドメインのメリット・デメリット

サブドメインの設定方法

サブドメインとして利用する文字列は、ユーザーが自由に決めることができます。登録する作業もユーザーが自身で行うのが一般的です。

サブドメインを登録するにはドメインのDNSのゾーンレコードを編集できる権限を持っている必要があります。ドメインのDNSゾーンレコードに新たに追加したいサブドメインを登録することでWebやメールに使用することができます。

DNSゾーンレコードの編集権限を持っていない場合は、多くのドメイン管理業者やレンタルサーバー事業者が提供する「DNSホスティング」や「DNSアウトソーシング」と呼ばれるDNSサービスを契約するとよいでしょう。DNSサービスではブラウザの管理画面で簡単にDNSゾーンレコードを編集する機能を提供しています。

なお、登録したサブドメインを使用する際にはWebコンテンツやメールデータを置くためのサーバーも必要になりますので忘れずに準備しましょう。
サブドメインの詳しい登録方法は、利用するDNSサービスにより異なりますので現在の提供事業者に確認するようにしましょう。