ドメインをよりよく知るための基礎知識

ドメインの更新

取得したドメインを利用しつづけるには、定期的な更新が欠かせません。ドメインは自動車の運転免許証のように有効期限が定められており、更新することで延長されます。更新を忘れると、有効期限切れでせっかく取得したドメインが失効してしまうこともありますし、失効されてしまったドメインを復活するためには、料金がかかることもあります。十分注意して、後手に回らず、忘れずに更新手続きができるよう準備しておきましょう。

継続利用には更新が必須

ドメインの取得時には、1年や3年、5年などドメイン管理事業者の設ける契約年数の単位で契約し料金を支払います。そして、契約更新のタイミングで使用を継続するか止めるか見直せるようになっているのが一般的です。
口座引き落としで自動更新できるところもありますが、クレジットカード支払いや振り込み支払いの場合、複数年契約などで数年に一度の更新だと、更新料金の手続きや支払いをうっかり忘れてしまう可能性もあります。
そこで、ドメイン管理事業者の多くは、ドメインを利用する顧客に対して更新の案内を事前に通知しています。通知を受けたのち、契約更新し継続利用するのか、廃止するのかを決めて指定期日までに事業者所定の手続きを終える必要があります。こうした更新案内連絡はメールで来ますから、登録したメールアドレスが最新のものになっているか、年に1回は確認したほうがよいでしょう。

ドメインの更新料

ドメインの更新料は、ドメインを管理する事業者ごとに異なり、年間数百円から数千円が相場です。
例えば「.com」というトップレベルドメインなら、更新料(年額費用)は千数百円が相場です。「.net」や「.info」なども「.com」と同様です。
一方、あまり見慣れないトップレベルドメインの更新料は若干割高になります。欲しいドメインを取得しやすいものの、更新時の費用はメジャーなトップレベルドメインよりも高くなりがちです。

事業者ごとにさまざまな支払いプランが用意されていますが、費用を抑えたいのであれば、ドメインの管理を他の事業者に切り替える「ドメイン移管」のタイミングでドメインを更新するとよいケースがあります。ドメイン移管時にかかる費用の中に、1年分の更新料が含まれている場合があるからです。ただし、更新料を抑えるために移管するのは必ずしもオススメできません。事業者が変われば、契約内容が変わるし、サービスやサポートの質も変わります。更新料以外のメリット・デメリットを勘案するのが望ましいでしょう。

また、事業者が提供しているDNSサービスやメール/Web転送サービスなど、オプションのサービスをキャンペーンで利用していた場合などは注意してください。キャンペーン終了後もサービスを含めて自動更新していると高くつく場合もあります。必要なサービスについては、ドメインの更新と切り離し、個別に代金を支払うようにしておくことです。