ドメインをよりよく知るための基礎知識

ドメインの移管

ドメインは、必ず管理事業者によって管理され、ドメインの維持管理や設定情報変更は全てこの管理事業者を通して行うこととなります。管理事業者は国内外にたくさん存在し、ドメイン登録者は取得したドメインの管理を別の事業者へ途中で変更することもできます。これをドメイン移管と呼びます。ドメイン移管を行うことで、管理費や受けられるサービスなどの面でメリットが得られるケースもあります。ここでは、ドメイン移管の手続き方法や注意点について紹介します。

ドメイン移管とは

ドメイン移管とは、ドメインの管理を委託している事業者を変更することを指します。ドメイン管理を行う事業者は数多くあり、それぞれで行っている管理の内容やサービスが異なります。費用についても事業者によって異なるため、移管をすることでランニングコストの削減につながることもあり、ドメイン移管を検討する方も少なくありません。ただし、ドメインによっては移管できないものがあるため、自身のドメインについて確認するようにしましょう。

ドメイン移管とは

ドメイン移管の流れ

ドメイン移管は、移管元と移管先の事業者に連絡をするだけですべての手続きができるわけではありません。移管元には、移管する旨を伝えると同時に、必要に応じて認証キーの取得やドメインの状態の確認などを行います。さらに、移管先に対しても、認証や承認、移管完了後の確認などの手続きが必要です。事業者によってこの工程自体に違いがあるので、ドメイン移管を行う前に、移管元と移管先事業者の手続きを確認しておくと、スムーズに移管を行えるでしょう。

ドメイン移管の注意点

ドメイン移管して管理事業者が変わっても、各種サーバーへのアクセスをはじめとした運営に支障を来したり、異変を感じたりすることは基本的にはありません。しかし、なかには移管によって一部の設定を引き継ぐことができず、トラブルになってしまうケースもあります。また、ドメイン管理事業者は、契約内容のなかにドメイン移管に関する制約を設けていることがほとんどです。このように、ドメイン移管を検討する際には、いくつかの注意点があることを覚えておきましょう。

ドメイン移管とDNS登録情報の変更について

ドメインは、インターネット上で認識してもらうために、そのすべてが「DNSサーバー」と呼ばれるシステムに登録されています。これは、ドメインをIPアドレスへと変換し、指定されたアドレスへの接続を助けるものです。ドメインの管理情報の1つとして、どこのDNSを参照するかが登録されています。ドメイン移管を行った場合、通常ドメインの管理情報であるDNSは変更されることはありませんが、Webやメールを使用しているサーバーが変更になる場合は、サーバーとDNSがセットでサービス提供されることが一般的なので、DNSが変更になることが多いです。参照するDNSの変更手続きは、契約者がドメイン管理事業者へ依頼し変更しなければなりません。

ドメインの譲渡

使わなくなったドメインや使用していないドメインを単に廃止するのではなく、購入希望者がいる場合は第三者にドメインの権利を譲ることができます。権利の譲渡については制約がある場合がありますので、権利を動かす際の留意点や手続きなどを知っておきましょう。