ドメインをよりよく知るための基礎知識

ドメイン移管とは

ドメイン移管とは、ドメインを登録・管理している業者を別のドメイン管理業者(レジストラ)に移すことを言います。ドメイン移管はサーバー移管とは異なり、現在のサーバーを利用したままでドメインの移管ができます。

ドメイン移管を考えよう

ドメインの取得を事業者に依頼した場合、継続してその事業者にドメインの管理を任せているというユーザーは少なくないのではないでしょうか。しかしドメインは、取得してくれた事業者とは別の事業者に管理を引き継がせることができます。

ドメインの取得代行やドメインを管理する事業者は多々あります。当然ですが、事業者ごとに料金体系は異なるし、提供するサービスの内容や質なども異なります。自分に合った事業者を探し、より好ましい事業者にドメインの管理を依頼するのが好ましいでしょう。

ドメインの管理を他の事業者に引き継ぐドメイン移管は、ごく一般的に利用されている手段です。「手続きが面倒」「費用がネック」などのような否定的な考えがある人でも、ぜひ一度は検討してみることをおすすめします。中には、これまでより運用費が下がった、障害などのトラブルが減ったなどのメリットが見込めるかもしれません。

ドメイン移管を考えよう

移管するまでには数日から数週間

ドメイン移管はどのような流れで進むのでしょうか。これまでの管理事業者と移管先の管理事業者とのやり取りが必要になります。ここでは簡単な流れを説明しましょう。

まずは、これまでの管理事業者にドメイン移管で他の管理事業者へ移管することを申請します。多くの事業者がWebサイトなどで申請を受け付けています。必要事項を明記して申請します。申請する際、料金が別途必要になることがあるので確認しておきましょう。

「認証鍵」(またはAuthCode、AuthInfo)と呼ぶドメインを移管するのに必要なパスワードを入手します。管理事業者により入手方法は異なりますが、メールで送付されたり、管理画面にログインして契約者自身で取り出したりすることができます。

次に新たな管理事業者に対して、ドメイン移管を依頼します。ここでもWebサイトから申請するのが一般的です。ユーザー情報とともに、移管するドメインを報告します。移管先事業者からドメインの登録アドレス宛に移管の確認メールが送られ、案内される手続きを行います。具体的にはメールに記載されているURLにアクセスし、移管するドメイン名を確認します。その後、現在の事業者より他社へドメインを移管するか確認のメールや手続きがあります。

あとは事業者間で手続きが進められ、移管が承認されてから完了するまでは、数日から数週間かかります。

メール案内による手続きは各管理事業者により異なり、かつ英文メールで案内が送られてくることもあるため、見落とされてしまうことがよくあります。
必要な手続きを見逃して移管が進まないことが無いよう、事前に現在の事業者と新しい事業者に手続きの流れを確認しておくことを強くお勧めします。