ドメインをよりよく知るための基礎知識

ドメイン名の決め方

「○○○.com」や「△△△.co.jp」などのドメイン名は、利用者が好きなものを選んで使うことができますが、その文字列の組み合わせは無数にあります。では、どのように文字を選ぶのが好ましいのでしょうか。ここでは、ドメイン名を決める際に覚えておきたい文字の制限について、また適切なドメイン名をどのように絞り込んでいくべきかについて考えてみることにしましょう。

使える文字と使えない文字

ドメイン名にどうしても使いたい文字がある……。そう思っていても、ドメインには使える文字と使えない文字があります。

使える文字は一般的に、a、b、c……、0、1、2……などの半角英数文字と、「-(半角ハイフン)」です。

一方、「\」や「?」「&」「%」などの記号はドメイン名には使えません。例えば、ショッピングサイト用のドメインとして「\1000-shop.com」というドメイン名を使おうとしても、「\」を含んでいるため不可能となります。インパクトを演出しようと「!」や「☆」を使いたいと思う方もいるかもしれませんが、これらもドメインには使えません。

なお、英字の大文字と小文字による区別はありません。例えば「AAAAA.com」と「aaaaa.com」は同一のドメイン名として扱われます。また、ドメイン名は「3文字以上63文字以下」とするのが通例となっています。

使える文字と使えない文字

使える文字には日本語も

ドメイン名に使える文字は、必ずしも半角英数文字と半角ハイフンだけではありません。最近は「日本.com」などのように漢字やひらがなをドメイン名として使用できるようになっています。日本のWebサイトとして、日本語でドメインを作成したいというニーズに応えられるようになっています。

さらに「・」や「ヽ」「ゝ」「々」「ー」などの特殊な文字もドメイン名として使用することが可能です。

なお日本語を使用する場合、ドメイン名として登録できる文字数は「1文字以上15文字以下」とするのが一般的です。

このように、ドメイン名に使える文字には一定の制約があるものの、日本語が使用可能になるなど、いろいろな選択肢が考えられるようになっています。使いたいドメイン名は英数文字を組み合わせるべきか、日本語を用いるべきかを検討し、適切なものを作成することが大切です。

Webサイトの目的を訴求できるドメイン名を

ドメイン名を決めるとき、Webサイトを訪問する人が分かりやすいか、なじみやすいかを考慮することを忘れてはなりません。自分の好きな文字列のドメイン名であっても、Webサイトの用途や目的と合致していないもの、サイト訪問者が覚えにくいものなどは、好ましいドメイン名とは言えません。

ドメインはWebサイトの「住所」を表すものです。住所が複雑で分かりにくければ、訪問者は遠のいてしまうでしょうし、どのようなWebサイトなのかが示されていれば、ドメイン名を見ただけで訪問してくる人も増えるでしょう。ドメイン名には、Webサイトの役割を訴求する効果が見込めます。単に好きな文字を並べただけでは十分な効果は得られません。Webサイトをどんな目的で使用するのか、どんな効果を狙っているのかを考慮した上でドメイン名を作成するのが好ましいでしょう。